晩夏の一日
お忙しい中、弊社ホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
コロナウィルスの新規感染者の数も東京都で500人台と全国的にようやく落ち着きを見せてきた9月終盤ですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
ここ半年位の間に若手の正社員や派遣社員が数人加入し、40代中盤~50代のメンバーが中心の我が社の雰囲気が一気に若返って、話すごとにギャップを感じながら自分のオッサン具合を再認識させられる今日この頃ですが、仕事の話やプライベートな話など毎日色々と話す中で、年齢の違いというか生きてる世代の違いを強く感じている内容があります。
例えば・・・車の免許
50代前半の私の時代、18歳を過ぎて車の免許を取るっていうと「普通免許」であって、自動的に今で言うところの準中型車(~7.5t)まで運転できる資格が取得でき、オートマ限定等の制限もない緩い時代の免許でした。しかし現在、一言でいう車の免許にもいくつかの種類があり、弊社業務でも毎日当たり前に使っているバケット車(高所作業車)やユニック車(小型移動式クレーン)の運転を行う場合、いわゆる普通免許を所持している若手社員も全員が再度の教習所通いを行い、改めて「準中型免許」以上を取得しなければなりません。普通車以上のトラックの運転経験が無いのは仕方ないのですが、免許証自体を改めて取得しなければいけないとなるとグッとハードルが上がって、時間とお金も余計に多く掛かってしまいます。ちなみに、私達の世代が取得している昔の普通免許は現在「中型8t限定免許」と呼ばれているとの事です。
【昔の普通免許があれば運転できる現代の免許区分】
〇普通自動車AT限定
〇普通自動車MT
〇準中型(~7.5t)
ただでさえ若い作業員の希望者が減少している工事業界なのに、この免許ハードルは結構厳しいと思います。CATV幹線改修業務において高所作業車と小型移動式クレーン双方の車両運転免許と作業講習修了証は必須なので、作業資格と運転免許の双方を取得となると金銭や時間の他に一番大事な本人のモチベーションが低下してしまう気がしますね。
若い方とその辺りの話をする際、「いいっすね~昔は」なんて言われたりしますが、コンプライアンスやハラスメントなんて言葉は勿論、そんな弱者の立場に寄り添った考え方すら存在しない強い者が勝つバブル期真っ只中を経験した世代が中心の時代、今考えれば現在とは比較にならない程寛容である意味いい加減で牧歌的な時代だったのかもしれません。
書いてて思い出しましたけど私が18歳の頃、免許の話になって高校の先生に色々と聞いていた時、先生から「昔の普通免許には大型バイクも付いてたんだぞ」って聞いて「へぇ~昔は良かったんだね」って言った覚えがあります。まさに今、自分が20歳以上歳の離れた彼等に言われた言葉は自分が若い時に発した言葉と同じだった事に気づいて、世代の違う若者と話してこんな思いが浮かんで来る事自体が、自分も齢(よわい)を重ねたんだなってしんみりとして、何だかセンチメンタルな気分になり「夏の終わりのハーモニー」が聞きたくなる秋の入口を感じる晩夏の一日でした。
という事で今後とも変わらぬ益々のお引き立てを頂きますよう宜しくお願い致します。