屋外業務とWBGT指数の関係
お忙しい中、弊社ホームページをご覧頂きまして誠にありがとうございます。
いや~っ・・・ほんとにキツイというか・・ヤバイです。
今年は異常な短さで6月中の梅雨明けとなり、7月を待たずにして日本一暑い街でお馴染みの埼玉県熊谷市や群馬県の伊勢崎市、岐阜県や愛知県内などでも40度超えの地域が頻発し、6月中の最高気温が観測史上最も高い記録となったそうです。
弊社ホームページのお知らせ更新では毎回、「いかがお過ごしでしょうか?」なんて皆様のご機嫌を伺ってますけど、今日から7月が始まりましたがもはやご機嫌伺いどころか生存確認が必要になる程の酷暑ぶりです。という事で皆様「生きてますか?」
さて、私達のような一般市民にはあんまり浸透してないとは思いますが、環境省による熱中症予防指針の一つとして「WBGT指数」という温度数値があります。気温と同じ度数での表記なんですが「気温」「湿度」「輻射熱」の要素を1:7:2の割合で複合的に計測し、そこに当日の風を加味した数値が「WBGT指数」として算出され熱中症予防アラート等に活用されています。
このWBGT指数ですが、「黒球式熱中症指数計」という名称でお手軽な計測機器が各メーカーからいくつも発売されており、弊社でも4年前に購入して実際に屋外で何度も測定してみたところ、計測を開始して数分経たないうちに危険アラームが鳴り直ちに屋外の直射日光の下から気温の低い涼しい場所へ移動する数値に突入する結果となってしまいます。2018年夏のお知らせでも同様の更新をしたんですが、測定を始めると指数の上昇に従って注意→警戒→厳重警戒→危険の段階で注意喚起のアラーム音が鳴ります。あくまで目安としての指数ですので危険値に達したからといって直ちに作業を停止して涼しい場所に移動出来る訳では無いのですが、熱中症に掛かって重症化してしまう前段階の予防的判断基準としての活用には有効だと思います。
今年は弊社にも中途採用として若い方々が加入してくれたんですが、未経験の彼等にとっては酷暑の中での屋外作業は初めての経験ですから特に注意しなければいけません。なにより大切なのは「熱中症に掛からない事」ではなくて「体調が悪くなったらすぐに周囲に知らせる事」なのです。屋外での作業は道路からの照り返しやビルの輻射熱の影響で体感温度は天気予報の気温以上に確実に上昇します。しっかりと休憩時間を確保して水分を補給していても熱中症に掛かってしまう事はあるので、自身で体調の変化を感じ取りいち早く周囲に不調を知らせる事が出来れば少なくとも重症化は防げるのではないでしょうか。
弊社の安全大会でも毎年この季節は熱中症をテーマにして強く注意喚起を行っています。作業員みんなの安全意識と努力の甲斐あって、幸いにもこれまでの中で救急搬送が行われる程の重症者は発生しておりません。ですが、今年は例年よりも夏が暑く長いと予想されるので、慢心せず今まで以上に自身の体調や周囲の安全に気遣って参りたいと思っております。
皆様にもくれぐれもご自身の体調にはご自愛くださいますようお願い申し上げると共に、今後とも変わらぬ益々のお引立てを頂戴出来ます様よろしくお願いいたします。